伝統建築

大工技術が必要な伝統建築

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玄関扇垂木・入母屋屋根

三条市 西照寺

【外観】
日本の伝統建築の屋根の一つである「入母屋屋根」です。意匠性が高く、熟練された大工技術が必要な屋根の一つです。

【外観】
下から見ると垂木が放射状に広がっている「扇垂木」と呼ばれる手法です。この扇垂木は「禅宗様建築」の手法であり、寺院仏閣で使われることが多い屋根の一つです。
通常の入母屋や寄棟の屋根と違い、隅木に荷重が集中しないので数百年単位で建物が維持される必要のある建物には理にかなっています。特に積雪の多い新潟では非常に有効です。それ以上に見た目の良さが相まって美しい屋根と思います。

【外観】
奥の本堂に負けないくらいの玄関が出来上がりました。
柱や梁などの多くはヒノキと杉の天然乾燥木を使用して耐久性と見た目を重視した作りです。見える部分はすべて節の無く美しい木目を表しています。
 

【加工風景】
この屋根の作成には手間も材料も非常に掛かる為、作る機会も作れる大工も非常に少なくなっています。弊社では熟練した職人が若手に技術継承の為に、最勝寺様からの依頼が来た際に、育成を第一に考えて時間をかけ指導しながら作成しました。
これからの大工では専門でなければ一生で数回の仕事になるかと思います。

【加工風景】
加工にはすべて手で墨付け・加工・微調整の繰り返しで隙間なくピッタリと加工しなくてはいけません。「今時こんな技術が必要か?」と思うかも知れませんが、全てにおいて基本動作ですので洋風の家でも建具や棚など全てにおいて応用ができます。

【廊下-本堂側から-】
内部はすべてヒノキの無垢縁甲板とヒノキの羽目板で仕上げています。実用性を考え、クロスを使用していますが内部は純和風な作りになっています。

【廊下-庫裡側から-】
この工事は本堂と庫裡(くり)をつなぐ為のお客様用玄関と廊下の改築で、トイレも男女共用トイレから、男女別トイレと車椅子用トイレの改築工事として施工させていただきました。

【トイレドア】
このドアは貴重な青森ヒバを使用しました。糸の様に細かい木目が印象的です。

【トイレ】
内部もすべてヒノキ仕上げ。男子トイレの一部は実用的なタイルを設置し汚れを防止しています。
信楽焼の器で和風な手洗いとヒノキの1枚板で作ったカウンターは非常にご好評いただいております。

 

【本堂への階段】
本堂への階段はケヤキの1枚物の板です。本来は上り框や玄関式台に使用する物を階段材にしました。

 

【玄関格子天井】
この格子天井は材料も加工も技術が必要な天井です。天然の木ですから多少の狂いや隙間が発生するのを1本1本癖や木目を見て加工します。
天井板は貴重な屋久杉の板を使用しています。お寺に恥じない様、良いものを使わせていただきました。


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